ハロン湾で有名なクアンニンの鉱山地で石炭彫刻の技術が受け継がれてきています。しかしながら年々その数が減少し、今では作り手は極わずかとなっています。お話しを伺ったホアさんによると、今は石炭彫刻をしているのは2軒だけだそうです。ホアさんご一家も、この仕事はおばあさんの代から100年続けてきましたが、今は跡を継ぐ者がおらず、このままでは自分の代で終わってしまうので、労働環境を改善し、技術の継承をし、この仕事を残したいと強く望んでいます。
この石炭彫刻は芸術性の高さから、これまでホアさんのお父さんやご主人は何度も表彰されているそうです。彫刻のすばらしさには目を奪われます。
ですが、芸術的な彫刻の需要は減少していましたので、JV STYLE ではこのアンスラサイトと彫刻の技術をより多くの皆さまが日常の中で日々お使い頂けるもの作りに生かし、生産者の助けとなるよう、アクセサリーにしました。
モーニングジュエリーとして人気の、和名「黒玉(こくぎょく)」ジェット(Jet)」は樹木が水底に堆積し化石化したものですが、こちらは、水底ではなく、鉱山から採取した石炭の中でも、硬質で雑物が最も少ないアンスラサイト(無煙炭)から作られています。
石炭の塊を1点1点手作業で切り出し、細かく削ったり、研磨して作られます。
アンスラサイトの断面はメタリックな美しい輝きを持っています。磨き上げたものはなめらかなつやのある表面に仕上がります。
日常でお使い頂けるようカジュアルさを含めたデザインにしました。
この生産者は美しい仕上がりの商品をつくるために、多くの作業の行程を石炭で真っ黒になりながらも丹精込めて作り上げています。美しい芸術・アクセサリーを生産するための労働を支えています。