カットカット村エッセンシャルオイル | エシカルブランド「JV STYLE」（ジェイブイスタイル）

この製品は、森の何百ものハーブから作られたサパのモンの伝統的な漢方薬です。これは商業的ビジネスだけでなく、モン族の貴重な薬学的知識を保存し、全国の人々に紹介することについても大きな意義があります。

生産者のストーリー

生産者のモン族の村はベトナムの北部山岳地帯サパにあります。伝統的な文化・生活で暮らしている民族で、美しい自然、棚田で、観光地としても近年人気が高まっておりますが、民族の生活は大変厳しいものがあります。

ヌーさん（23歳）は、モン・カットカットのオーナーで、サパでエッセンシャルオイルを生産しています。

父親はヌーが中学生の時に亡くなりました。貧困な暮らしのため、ヌーは母親の手伝いをするために勉強を断念し、農業を始めることを強いられました。

彼の人生は、多くの世帯がエッセンシャルオイルハーブを栽培し蒸留するプロジェクトに参加したある友人を訪れた後に転機が訪れました。残念ながら、多くの世帯はプロジェクトからまともな生活を送ることができず、すぐに米とトウモロコシの農場に戻りました。

しかし彼自身は、精油の製造に強い関心を持っていたため、1年半かけてこの技術を他の人から学びました。近くの森に行って地元の樹木も調べました。

サパは、豊かな森林地帯、多くの貴重な植物やエッセンシャルオイルを生産できるハーブの本場がある山岳地域にあります。

彼は自分の故郷の特産品、特に野生の植物や薬草から抽出されたオイルをヘルスケアのサービスとして紹介することを望んでいました。

Cat Cat Co-operativeは2015年に設立され、天然エッセンシャルオイル、ハーブ石鹸、塩を地元の素材から製造しています。

市場の要求を満たす高品質の製品を生産し、利用可能な地域の資源から収益を得ることができることを願っています。

彼の母親（53歳）は、ヌーが精油を生産したいと言ったときには疑問がありました。

モン族の人々にとってハーブはお風呂に入り、家庭で傷を治すために使用することが多いため、彼は成功するとは思えなかった。どのようにそれらの植物から抽出されたオイルを販売するのかが想像できなかった。

「彼は製品を売ることができないだろうと思いましたが、技術を真剣に研究し、新しいビジネスを試してみたいと私に説明しました。貧困から脱出するのに役立つかもしれない。彼を財政的に支えるために、家族の最も貴重な資産である私たちの唯一の水牛を売りました」

ヌーは森のハーブや植物の採集に没頭しました。彼はしばしば空腹になりながらも、ハーブがいっぱいのリュックサックで戻ってきました。

彼の最初のエッセンシャルオイルの生産は100リットルの容量のオートクレーブで始まりました。まる一日を掛けて、疲れ果ててながら、彼はエッセンシャルオイルの最初の滴を抽出しました。

しかし、その後すぐに彼は大規模生産に投資しなければならないことに気付きました。

ヌーは知識、経験、自信、希望で旅を始めましたが、いくつかの問題に直面していました。

他の人々の関与、機械を購入するためのお金の不足、材料や完成品の保存に苦しみ、克服するのが難しい課題でした。製品を販売するというプレッシャーは、常にありました。

起業家の精神に頼って、ヌーは町や地元のリゾートやスパ店で観光客に商品を販売し、ソーシャルネットワークを利用してエッセンシャルオイルを宣伝し配布しました。

「私は現在、10のリゾートやスパ店に芳香族ハーブ製品を提供する契約を結んでいます。私はこのために働く人を増やすことができました。

「これらの製品は抗菌性があり、筋肉の痛みを和らげ、育毛を厚くして促進します」とヌー氏は述べています。

「彼らは、家庭でのフレグランス、フェイシャルクレンジング、ヘアケア、および栄養補給に使用することができます。」

ヌーは材料の需要が増えたため、地元の人々にハーブを栽培し、原料を供給するように要請しました。今では12世帯が生産に携わっています。森林で野生のハーブを選ぶ代わりに、彼は原料の安定した供給を得ることが出来るようになりました。生産農家は安定した収入を得ることが出来るようになっています。

協同組合のメンバーであるヴァン・ア・カン（22）は、ヌー氏は多くの地元住民の生活を楽にしていたと語っていました。

「野生の山の植物やハーブがより良い生活を送るために使われるとは考えられませんでした。ヌー氏は、モン族の若い世代を代表し、生計向上のための強い意志と進歩的な姿勢を示している」

VIETNAMNET Bridge より抜粋・翻訳