JV STYLE について
きっかけ
私たちがベトナムに深く関わるようになったのは、2014〜2016年の3年間、ハノイで実施されたJICA草の根事業でIT人材育成のプロジェクトに参加したときからです。カウンターパートや研修参加者とのつながりを通じて、ベトナムの人やまちが身近になっていくのと同時に、少しずつベトナムの新たな問題点も感じるようになりました。
都市と地方との教育や収入の格差、環境、貧困問題。近代化による文化、伝統への影響が顕在化してきています。
ベトナムでは山岳地帯に、50を超える少数民族がそれぞれの文化や言語を持ち、多くの民族はそれぞれ伝統的に受け継がれてきた刺繍、織物、染め物などの工芸品を作っています。生活は貧しく厳しいものです。
また、ベトナムには多くの工芸村(Craft Village)が存在しベトナムの産業と地域住民の生活を支えてきましたが、近代化・国際化が進む流れのなか、安価な工業製品の利用とともに伝統工芸品の需要が伸び悩み、工芸を主業として維持することが困難な村が増えてきました。工芸村の数は年々減少し、技術の継承も困難となっています。
目指すもの
私たちはこれらの問題解決の一助となるよう、JV STYLE のブランドを立ち上げました。ベトナムの工芸品・特産品、フェアトレード商品の販売を行うほか、ベトナムの伝統と日本のモノづくりのノウハウやデザインを融合したオリジナル商品の開発、技術指導も行います。
これにより、生産者の収入確保、安定した生活、技術の継承や能力向上につながり、経済的・社会的に不利な立場にある人びとに、仕事をもたらし、収入を得る機会をつくり自立支援となることを目指します。
また、ベトナムの商材を日本の社会的団体で制作したり、札幌の特産品での応用商品の研究・開発など広く国内や地元にも同時に貢献できるような商品企画・開発を推進してまいります。
できるだけ地域性のあるもの、天然素材を原料とした健康や環境に配慮したもの、伝統的な工芸品、ハンドメイド品などを中心に、ひとつひとつに手間暇をかけて作られた、心のこもった個性ある商品をお届けします。
日本の皆さんには大量生産の低価格の工業製品とは異なる、作り手の顔が見える個性ある商品が身近にある生活を楽しんで頂けることを願っています。
SDGs、フェアトレード、エシカル、ソーシャルビジネス。
そんな考え方を基本に生産者とともにこのブランドを育ててまいります。
コンセプト
人とバイクであふれる喧騒のハノイ中心部から30kmも離れると、別世界ののどかで穏やかな風と空、そして、大らかな笑顔のひとびとが迎えてくれる。
都会では忘れかけた何かが残るこの土地の中で育まれた、自然の恵み。
日本とのコレボレーションの中から生み出される新たな価値のものづくり。ベトナムの生産者を支援し、日本の消費者にほっとする時間を。